趣味☆エコ

息子タンタンの趣味はエコ!
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♪趣味はエコです

ちょっと変わっているけど♪趣味はエコ

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  タンタンの趣味はたくさんありますが、いちばん長く続いている
 趣味はエコ!です。タンタンの弱い!言葉も
 エコですし「趣味はエコ!」と本人も言っております。

 ですが少しだけ!フツウの人とは考えていることも行うことも
 違って・・・いる・・かも!知れません。

 もしかしたら趣味の意味もエコの意味もまったく違う解釈
 なのかもしれませんが・・・。
 タンタンのエコ風景のスケッチはこんな風です


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 かなり長期に渡ってゴミ分別に凝っているタンタンは、
 まだ暗いうちから起きてパジャマのままゴミ袋をがさごそ音をさせながら
 颯爽と出動して行きます。

 本当は朝6時過ぎなければ出してはいけない規則なのですが。
木ノ香公園が近いわりには我が家の地区はなぜか今まで
 カラスが避けていたらしいのです。

 しかし最近彼らは、ここは穴場!と思ったのか出没するように
 なってしまいました。カラスの頭は後ろから見ると、こざっぱりと
 刈り上げたような、ふた昔くらい前の会社員のお父さんみたいです。

 思わず「お勤めご苦労様!」と声をかけてしまいたくなるほど
 清廉潔白な“うなじ?”をしています。

 にも拘わらず、正面から見ると、昔よくいた“通せんぼう”をする
 いじめっ子の雰囲気があります。

 子どもの頃、越すに越せない難関の関所が数カ所私のテリトリーにはあり、
 行く手を塞ぐいじめっ子は、私の生存をおびやかすほど恐ろしく
 憎たらしい存在でした。

 今思えばあの時、思い切ってボコッと一発ぶん殴ってやれば
 何の問題もなかった・・のに・・・と考え、つくづく残念でなりません。

 意地悪した子はそんなことまったく覚えてはいないのでしょうから・・。

 タンタンは自分の出したゴミ袋が収集車によってもって
 いかれる過程を確認するのが面白いらしいです。

 原因と結果のつながりを見るのは殊の外安心できること
 なのかもしれません。この事は、社会が複雑に循環しているごく一部の
 短い線でしかありませんが、

 タンタンにとっては大変な出来事を目の当たりにしている、
 という思いがありそうです。


聞こえ過ぎる・・・ウルサイの



CHO タンタン画




彼は収集車が来るまで時々外に様子を見に行きます。
 先日血相を変えてバタバタと戻ると、東京都指定ゴミ袋を
 ュッと一枚摘み、慌てて出て行きました。

 私も彼のただならぬ様子に少し不安になり、追いかけるように
 「タンタン、どうするの?」彼の後ろ姿に向かって声をかけました。

 「ハハっ、カラスに復讐する!」物騒な言葉を残して走り出して行きました。

 私は、また彼がとんでもないもめごとに巻き込まれはしないかと
 いう思いで、どきどきして彼が戻るのを待ちました。

 五分ほどして帰ってきたタンタンの顔は、任務を果たし終えた
 安堵感のようなものが感じられました。

 なるべく平静を装いつつ「復讐してきたの?」と
 なにげなさそうに訊いてみました。

 「ハハっ、タンタンは復讐した!もう復讐してきたのっ!」
 「カラスになにしたの?」

 「・・・ごみを片したからね。カラスは散らかすから、不潔だから。
 ・・もう、掃除して、カラスに復讐した!・・・手洗うの!」

 私は非常に可笑しくなりました。
 ゴミを散らかしたカラスへの復讐が、ゴミを片づけて
 しまう事だなんて考えてもみませんでしたから。

 もしかして、にっくきカラスの頭を一発ボコッとぶん殴って気絶したところを
 東京都指定ゴミ袋に入れて燃えるゴミにしてしまうのかも、
 などと考えてしまった自分に少々後ろめたさを感じてしまいました。


  ある日のこと。タンタンは朝の五時に夢を見たのだそうです。
 彼はいつも私に夢報告をします。夢の森にはカラスが住んでいたのだとか。

 彼は、カラスというのは町に住んでいる、とずっと思っていましたから、
 森にすむカラスは珍しいと感じたのかもしれません。
 (ハトも町が好きだとか・・?)

 よく考えてみれば、カラスの本来のすみかは森です。
 タンタンは、なかなか正当派の夢見人らしいです。

 ごみを散らかすカラスは昼間、彼の宿敵なのですが、森のカラスは
 夢の中でタンタンを楽しい気分にさせてくれたようです。

 「カラスは葉っぱ、落としてる。木から葉っぱを落として散らかすの・・・・・。」

 ひとり、可笑しそうに呟いていました。

 ふぅん、そうかぁ、森にいても散らかすのか、カラスは!と、
 私も少し愉快に思いました。そして、カラスはタンタンの夢が終わると、
 朝、ごみを散らかしに出動したらしい・・です。

 タンタンの観察、推理によるとですが。

  一見、メルヘンチックで子どもっぽい思考のように見えますが、
 この事は事実であるような気がします。今日のゴミ袋の氏名欄には

 《カラス》《鷲を背負う女》と書かれてありました。

 これを見よ、と言いたげに、得意な顔で私に袋を見せると、

 「ハハっ、ふたつゴミです!」と、爽やかな朝のゴミ集積場に颯爽と
 飛び出して行きました。

 いつも彼は戻ると、今日はカラスがいたとかいなかったとか
 教えてくれるのですが、そう言えばここしばらく“彼ら”の話が
 タンタンの口から出ていません。






  私はたぶん、カラスはタンタンのスゴミある、
 眉毛なし(剃っちゃいました!)の顔にびびってしまい、
 近寄れなくなったのではないかという気がしています。

 カラスはよく人の顔色を見ています。気の強そうな人と見るからに
 気弱な人とでは彼らの見る目も態度も違います。

 (ちなみに私はカラスには一目置かれているらしく、
 やさしげに歩道をたらたら歩いている私を見ても、ささ、さっ、どうぞぉ〜、
 と端っこに避けてくれるのです。(ほんと「!)

 『すっげぇ〜こえぇーよぉー、近頃の、タの字のメンタマはよぉ〜・・。』

 ヒサシがねぇと、いきなりメンタマで、
 見られただけで気絶しそうだったよ。

 おぉっ、あぶねぇ!・・そのまま燃えるゴミ処分
 されるとこだったぜオイラ。』

 『わて、最初見たときな、こいつ顔何したんやろおもてな、
 ジッとみたってんねん、

 したらな、急に怒りだしよったでぇっ、タン助のやつ、ほんま、
 ようわからんやっちゃでぇ!』

 と、このようにタンタンの顔は今、カラスたちの間では
 きっと噂であろうと思います。

  タンタンは題名入りゴミ袋をご近所の人が見たら
 どう思うだろうかとか、おかしいんじゃないの!などと
 思われや しないか?なんて心配は全くしないのです。

 それどころか東京都指定のまったく正しいやり方を遵守しているだけ、
 と確信しているらしいです。


ツっ、ツーリングだってばっ!にょごにょご・・・
 


おかんむり王子


午後、買い物に行く途中、銀杏の木のある歩道を歩いていたのですが、
 一匹(羽)のカラスがぴょんと私の行く手を気持ち、
 遮るかのように降り立ちました。

 なんの用だろう?カラスがこの私に・・・と思い私も立ち止まりました。
 すると彼は、側のイチョウの木の枝ににふわっと飛び上がり、

 あおく繁った葉を嘴を使って地面に落とし始めたのです。


私は内心で、あのさ、アナタなにやってるの?

 それが用事なわけ?呆気にとられてしばらく見上げていたのですが、
 あれよあれよという間に、木の周囲の地面は葉っぱだらけになりました。

 それを見て少し考え・・・・・やっと分かったのです。

 よしっ、わかったっ!カラスくん。
 アナタのことは息子の“タの字”からよーっく聞いております。

 なんでも、夢の森の中では葉っぱを散らかして遊ぶのが大変お好きだとか?
 もう、それはそれは有名な話でござりまするよ。

 つまりですね、ワレこそが、あの有名な“夢の森のカラス”であーる!
 と、こうおっしゃりたいわけだしょ?

 私は念じながら再びカラスを見上げました。
 彼は、分かればよろしい、という気分らしく一声

 「・・ヴガァーっ」と妙にしわがれた声を発してバッサーと黒い団扇を
 扇ぐようにして飛んで行ってしまいました。

 なんだかやたらオーバーなヤツ!と可笑しくなりました。
 さすがタンタンの“夢の森”住人・・・これからいろいろ出てきそうです。
 楽しみ楽しみ・・・・・。

 わが家はゴミ袋がすぐになくなって(分別し過ぎ!!!)しまうのですが・・・
 コレってエコ!なのかなぁ・・・どうでしょ?


タンタンの自転車ツーリング

 タンタンはデイ・サービスがお休みの土曜日や日曜日、それほど天気が悪くない日には
たいていヘルパーさんと一緒に自転車ツーリングをします。タンタンの体力は半端じゃあないのです。
とにかく時間の許す範囲でとことん遠くまで走ります!出掛けた先でまた、さすらうのです。
環境の調査が目的です。と言いましてもタンタンに直接関わる環境なのですが。

タンタンの頭の中にはナビゲーターが入っています。これは生まれつき付いていた機能らしいです。
タンタンに住所番地を書いた紙を渡しますと、彼は間違いなく迷うことなくその場所に連れて
行ってくれます。

私が彼の能力になんとなく気がついたのはまだ幼稚園児くらいで、はっきりと判ったのは
小学校に入学した頃だと思います。始めは「気のせい?」だと思っていたのですが、
そうではないと認めざるを得ないことが多くなってきました。それにタンタンは小さな頃から
地図が大好きでした。

まるで絵本を眺めるように地図帳をうっとりして見つめていました。ページを捲りながら、
にっこり微笑んで、なんだかおとぎの国の美しい挿絵でも見ているのではないか?と
思える表情だったのです。

タンタンの不思議は他にも多くあるのですが、その中でも方向音痴の私が助かる能力の
一つと言えるのです。休日に家から二時間半くらい自転車で走って、帰ってきます。

タンタンのヘルパーさんの一人も自転車好きな青年です。なんと高校生時代は自宅から学校まで
片道に時間近くかけて自転車通学したのだそうです。タンタンといい勝負だな!と
思ったのですが・・・彼は言います。

タンタン君には負ける・・。自閉症タンタンは疲れないのです。出掛けるときと帰るときと走る
ペースが変わりません。つまり終了するまで(帰宅まで)体力が落ちないということです。
「疲れる」のは帰ってからまとめて!ということらしいです。これもタンタンの不思議のひとつですが。
さて、今度のお休みはどこさすらうのでしょう・・・。
タンタン画
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