「ハハっ、ヘルパーさん、兄弟?・・オニイサン?」タンタンは長男だから
ヘルパーさんは次男?でもお兄さんは年上ってことだし、
ヘルパーさんは年上だから長男なの?
でもさ、絶対タンタンの長男は誰にもゆずれないのだから
兄弟じゃあないってことだ!
一家に長男はひとりだからね。じゃあ、タンタンと一緒にお出かけする
ヘルパーさんはなんなのだ?
タンタンはひとり深くふかく仰向けで寝っころがりながら考えたのです。
(ハハ、“横になる”ってさ、横向きに寝るってことだよね。
夜は西向き、朝は東向きさ。決まってるんよ。)
・・・そうだっ!!タンタンには「オトウサン」がいないから、その代わりに
ツーリング一緒に行く“ヒト”が来るんだよね!きっと、そうさ。
日々、仮説を立てて生きているタンタンは、時々刻々
検証に余念がありません。
ヘルパーさんが来ないお家は
「ほ〜ら、ね。あのコはオトウサンとツーリングだよ!・・・やっぱりだ。」
デイサービスのない土、日、祝日、連休、それから午後のプールが
清掃の為、お休みの日、我が家にガイドヘルパーさんが来てくれます。
行く場所によって多少、時間は変わることがありますが、
だいたい5時間です。
我が家のガイヘルはただいま5人です。
タイプのまったく異なるヘルパーさんとの余暇の過ごし方は、
それぞれ微妙に異なるようです。彼の場合、多くのニンゲンと同時に
接することはできませんが、ひとりずつ時間をかけて慣れることで、
“いろいろなヒトがいる”と理解してくれるようになりつつ!あります。
(彼にとってそう容易いことではないのです。)
もちろん、ヒトと人とのお付き合いには、どのような関係であっても
相性というものがありますし、当然彼にも“好み”が存在するのです。
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タンタンのこだわりエピソード
以前、タンタンの父が好んで聴いていた音楽にフォークシンガーの
「高田渡」の歌がありました。
家の中で流される曲は繰り返し聴かされると馴染んで習慣化される
傾向にあるらしいです・・・タンタンに関してなのですが・・。
タンタンもそのうちジブンからCDをかけて聴くようになっていました。
そしてタンタンが注目した曲に“コーヒー・ブルース”という
歌がありました。
朝起きて、夜眠りにつくまで聴いていたこともあります。
ある日、タンタンは突如宣言したのです。
「ハハっ、タンタンはイノダに行きますっ。
イノダのコーヒーを買いに、三条堺町に行くのっ!!!」
♪三条へ行かなくちゃ 三条堺町のイノダってコーヒー屋へね・・・♪
確か・・・こんな歌詞・・・。
タンタンはこの歌を聴いているうちに行かねばならぬののだ
・・これはニンゲンのホウリツに違いないのだぞっ!
と考えたに違いないのです。
彼はいつもその様ですから。
ハハ〜っ。キョート。三条堺町。イノダ。新幹線っ!タンタンは行きます!
と言い出したら止まらないタンタンに引きづられて!
三人で行きましたぁ、あの歌詞の通りのイノダのコーヒーを飲みに!
新幹線でっ!
実際にタンタンが注文したのはもちろんコーヒーではなく
レモンスカッシュでした。特別コーヒー好きではありませんし、
毎日飲むということもないのですが、濃い目のブレンドが
好きなわたしにはとっても好みだな、と感じる味でした。
麦茶のようなアメリカン好みのタンタンの父にはどうであったかは
知ったことではないのですが・・まあ、よろしかったのでしょう。
それにしてもフシギです。タンタンは初めての場所でも、
どんなに広い場所でもトイレがどこか?知っています。
勝って知ったるわが家のごとく、迷うことなく一直線に進むのです!
でもそれは当たり前と言えば当たり前。
一般ニンゲンとは作りが違うのですから! |
詩・うさぎのおめめ (タンタン作)
うさぎのおめめ
さわやか顔。今日は何色。。音楽。
目痒い。目大事。うさぎのおめめ。
お母さんメイク。髪の毛。女だから。
それはないな。うさぎのおめめ。
母お仕事なんだ。目。お大事に。
おめめ。大事。1年12ヶ月。
タンタンはうさぎが大好きなのです。白うさぎの目はなぜあんなんに
真っ赤なのか不思議なのだそうです。タンタンは目が良すぎて日々、
神経がくたびれています。見たくないものでも目に飛び込んできますので、
それはそれはパノラマな日常なのです。白うさぎもやはりジブンと同じに
シンケイが休まらない毎日なのだろう・・うさぎってたいへん!
タンタンはいつも白うさぎに同情的です。タンタン・・・神経が休まらないのは
ハハも一緒だな。だからちょっとでいいから!!!
ハハにも同情してくらはい、なのだわ・・・・。
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不思議フシギ
わたしは子どもの頃、ピアノを習っていたのですが、
あまり上手ではありませんでした。
♭とか♯記号が何もついていないハ長調なら大好きなのですが!
そんな曲はあまりありません。
せいぜい♯は二個で♭は三個まで!もうそれ以上はやめてっ!
♭が四個、五個なんてなった日にはもう・・あああああ〜〜っ、いやだっ!と
教本を投げてしまいたくなったものでした。
小学児童の五、六年生くらいの頃だったと記憶していますが、
とても不思議な体験をしました。
いつものように夜、寝る前に少し課題曲の練習をしていました。
シャープ記号が四つもくっついているのです!
それは苦痛で苦痛で堪りませんでした。
ある日突然、すらすらすいすいっと読めるように
ならないものだろうか・・魔法みたいに!
そんなことを考えて少し練習してそのまま眠ってしまいました。
朝、起きると一回だけ弾きます。申し訳程度に・・・。
翌日も楽譜を広げて指を鍵盤に乗せ、目をふたたび楽譜に移したときです。
夕べとはまるで違うように感じたのです・・音符が!シャープが
四つも付いた非常にいや〜な曲なのに、まるでなにも無しの
ハ長調の楽譜に見えました。
複雑きっかいな漢文の詩を読み下し文をひらがなで見ているようでした。
なっ、なんなのだ???うっわ〜〜〜〜、えらいこっちゃだわ!
いまだにあれはなんだったのだろう・・・と不思議に思います。
だってわたしがピアノに興味が無くなっていくと同時にその感覚も
なくなりましたから・・・。
タンタン・・と言えば・・彼は記号がいくつ付こうとお構いないなし!
「♪ねこふんじゃった」を楽譜を見て弾く人です!(もうびっくり)
あの曲はお馴染みの、黒鍵だけの曲です。しかもだれでも弾ける!
フツウは楽譜をみてひくような曲ではないのです。
シャープが六個もくっついた!嬰ヘ長調。
でもタンタンは関係ないのです。一生懸命楽譜をみて弾きますよ!
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| タンタンは眠ると夢を見るよ。でも夢も現実も一緒だけどね・・・。 |
自閉症であるタンタンの感情体、アストラル体の怒涛のごとくな暴動?を押さえるのは並大抵ではありません。
体力、気力はもちろん、勇気も気迫も必要です。ですが時々くじけるのです。
無意味な努力のように感じられてしまうことが度々あるからです。
それを吹っ切るきっかけは、タンタンがよく言う「フツウになりたい。」という悲鳴のような言葉です。
ほんの少しの時間でもいいからフツウの楽しみある暮らしがしてみたいという切なるタンタンの願いです。
フツウ、普通ってタンタンにはとても難しく憧れの時間です。手の届かない「憧れ」の存在を?み取りたい。

ほらっ!タンタン。これがあの!フツウって時間だよ。
痛くも痒くもない、恐くもなくなんでもない、ごくごくフツウの何げない「普通の暮らし」なのですよ・・ってね。
     
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